浜松でモラハラ離婚を考えたら|別居前に準備すべき証拠と注意点
「これってモラハラ……?」
悩み続けてしまう方は少なくありません
「毎日のように否定される」
「怒鳴られるのが怖くて家で気が休まらない」
「家事や育児について毎日何時間も文句を言われる」
「離婚したいが、自分が我慢すべきなのか分からない」
このようなご相談は、浜松市周辺でも少なくありません。
モラハラは、殴る・蹴るといった暴力とは異なり、外から見えにくい問題です。そのため、本人ですら「本当に離婚理由になるのか」と悩み続けてしまうケースがあります。
実際、当事務所でも、
「自分が悪いと思っていた」
「周囲に相談しても“夫婦なんだから多少は仕方ない”と言われた」
という話を聞くことは少なくありません。
暴力や浮気というはっきりとした離婚原因がなくても、継続的な人格否定や威圧的な言動によって精神的苦痛を受け、婚姻関係の破綻に至ったような場合には、離婚が認められる可能性があります。
モラハラ離婚では「日常の積み重ね」が重要になります
モラハラ離婚では、「何度かひどいことを言われた」というより、日常的な積み重ねが問題になります。
例えば、些細なことで長時間怒鳴られる、収入や家事について執拗に責められる、無視を続けられる、交友関係を制限される、子どもの前で人格否定される、といったケースです。
実務上、こうした問題で難しいのは、家庭内で行われるため第三者が見ていないことが多い点です。
離婚調停になると、相手方から、
「ただの夫婦喧嘩だった」
「そんなつもりで言ったわけではない」
などと反論されるケースは少なくありません。
そのため、後から振り返ったときに、「家庭内で何が起きていたか」を説明できる状態にしておくことが重要になります。
LINEや録音は重要な証拠になることがあります
モラハラ案件では、LINEや録音が重要な証拠になることがあります。
特に、威圧的な発言や執拗な叱責が残っている場合、家庭内の状況がかなり具体的に伝わります。
実際には、「録音までするのは大げさだと思っていた」という方も多いのですが、後から相手が発言自体を否定するケースは珍しくありません。
また、日記やメモも証拠になる場合があります。
いつ、どのような発言があり、その結果どういう精神状態になったのかを継続的に記録しておくことで、後から経過を説明しやすくなります。
もっとも、精神的に追い詰められている状態では、きちんと証拠を整理できない方も少なくありません。
そのため、「証拠が完璧に揃ってから相談する」というより、「今後どういう記録を残した方がよいか」を含めて早めに相談した方がよいケースもあります。
別居は感情だけで動かない方がよいケースもあります
モラハラ案件では、
「とにかく今すぐ逃げたい」
「もう家に戻りたくない」
という相談も多くあります。
もちろん安全確保が最優先ですが、一方で、別居後には生活費、子どもの学校、親権、通帳や保険資料の管理など、現実的な問題が一気に出てきます。
特にお子さんがいるケースでは、別居後に誰が主に子どもの面倒を見ていたかが重視されることがあります。
「暴言に耐えかねて衝動的に子供を置いて家を出たが、その後子供に会わせてもらえない」
「勢いで家を出た結果、お金や必要なものを持ち出せなかった」
という相談もあります。
そのため、可能であれば、別居前に一度状況を整理しておくことをおすすめします。
モラハラ案件では「生活費」が大きな問題になることがあります
別居後、相手が突然生活費を払わなくなるケースは少なくありません。
モラハラ案件では、精神的支配だけでなく、経済的支配を伴っているケースもあります。
「お金は渡さない」
「出て行くなら生活費は払わない」
と言われ、不安から別居に踏み切れない方もいます。
しかし、収入状況によって額は異なりますが、収入の少ない方から多い方へ婚姻費用を請求できる場合がほとんどですし、場合によっては公的な援助を受けることもできます。
先に述べたように、衝動的な別居は良い結果を生まないことがありますが、生活費を気にするあまり、辛いモラハラに耐え続ける必要はありません。
別居に踏み切れるよう、計画的な準備が重要となってきます。
一人で抱え込み、深刻化してしまうケースもあります
モラハラ問題は、周囲から見えづらいため、一人で抱え込んでしまうケースがあります。
しかし、長期間精神的負担が続くことで、体調不良やうつ症状につながることもあります。
いつかは相手も変わってくれるかもしれない、という希望にすがって我慢し続ける方もいらっしゃいますが、モラハラをしている当事者自身は、その自覚がないことがほとんどで、正直なところ、相手が変わってくれる望みは薄いでしょう。
当事務所に相談に来られるお客様からは、「もっと早く相談すれば良かった」という声もよく聞かれます。
一人で抱え込まず、早めに弁護士にご相談いただくことで、解決の道筋が見えることもあります。ぜひお気軽にご相談ください。
この記事は、浜松市の弁護士法人柴田・中川法律特許事務所(浜松事務所)の弁護士が監修しています。
同事務所では、浜松・静岡県西部地域を中心に、離婚、養育費、親権、財産分与、慰謝料、不貞行為、モラハラなどに関する法律相談に対応しています

